世界では2020年までにレベル4自動運転が続々と市場に投入される ~法令や保険制度はついてこれるのか?~

少し前からAudiと手を組んで自動運転分野に参入してきた、主にGPU(コンピューターグラフィックス用演算チップ)大手のNVIDIA(エヌヴィディア)。
そんなAudi×NVIDIAのコラボレーションが、2020年までに完全自動運転となる「レベル4」の車両を市場に投入すると宣言したようです。





この写真、2年ほど前に実際に自動運転で公道を走らせたアウディA7 パイロッテド・ドライビング・コンセプトですね。
ちょっと懐かしく感じますが、かつては2枚目の画像にある通りNVIDIAのシステムががっつりと積まれておりました。

ちなみに、以前もそんな感じのことを記事にしていましたね。



で、そんなアウディとNVIDIAのコラボが目指す「レベル4」は、完全自動運転(ただしドライバーは必要)といった感じになるわけですが。

レベル4の記載内容を訳しますと、
  • No Driver Intervention・・・ドライバーの介在は不要
  • No Take Over Request・・・システム要求による引継ぎは不要
  • Hands Off & Mind Off・・・ステアリング握らない&寝てても良い(?)
って感じです。
もうドライバー必要ないよね?ってくらいではありますが、システムエラーなんかに備えて自動と手動の切り替えをする余地が必要なんでしょうね。

裏を返せば、レベル4レベル5の違いは自動/手動の切り替えがあるかないか(できるかできないか)だけであり、自動運転技術のレベル自体に差異はないとも言えます。

ついでにレベル3はと言いますと、
  • Awareness for Take Over・・・ドライバーは(システム要求からの)引継ぎに気付く必要あり
  • Take Over Request・・・システム要求による引継ぎが必要
  • Hands Off & Eyes Off・・・ステアリング握らない&見なくてよい(読書やスマホいじり可能)
ってな感じですね。

一応、日本語の資料も載せておきます。
(出典:国交省
ちょっと異なる部分も散見されますが、作った時期や国が違うのでご容赦くださいませ。


ちなみにアウディは、ともすれば今年発表される新型A8でレベル3自動運転を実現する予定ですが。
そうなってくると問題は、技術的なそれよりも法令や保険制度ですよね。

他メーカーやサプライヤーの動きなんかを見ていると、レベル3~レベル4の実現は見通しがかなり立ってきていると思うんですよね。
例えば、こんな動きもありますし。


このDelphi×Mobileyeのコラボも、目指すところはレベル4自動運転です。
また、ダイムラー(メルセデス)やBMWも概ね2020年前後を目途に、レベル4自動運転を搭載した市販車を投入すると言っていますし、技術的な部分ではレベル4実現は遠い未来じゃないと思います。

翻って、法令や保険制度。
個人的には、こちらの方がついてこれなくて足かせになると思います。(特に日本では。)

おそらくですが、レベル4自動運転がある程度進化しても、システムが予期しないようなパターンで事故になっちゃうことってあると思うんですよ。
(「ここでそう動くか!」って謎の動きをする人っているじゃないですか 笑)

これはもうどうしようもないことで、AI(人工知能)がどれだけ発達しようとも、人間の行動のすべてを予測したり予期したりってできないと思うんですよね。
そもそも、自分でさえ自分の先々の行動を完璧に計画できず、まして他人の詳細な行動なんか予測できるわけがないのが人間じゃないですか。
そんな「所詮人間」が作ったAIなんてもっと狭い枠組みで物事を捉えるわけで、そんなAIがそれよりも奥深い人間の行動を完璧に予測・予期するなんてのは不可能です。

そう考えると、自動運転車両と言えども、偶発的に事故が生じることは不可避なんですよ。

これを完璧に無くそうと思ったら、世の中のすべてをレベル3自動運転以上のものにする必要があると同時に、完全な歩車分離ができる信号機や横断歩道以外では絶対に車道に出られない歩道を整備する必要などもあると思っています。

ですが、正直言ってこれ、かなり現実味を欠きますよね。
そんなインフラの整備なんかをやれるほど、日本って財務状況がいいわけじゃないので。
もしやるとしたら、ヘリコプターマネーか何かで自動運転車両購入補助金を全家庭に支給し、建設国債を乱発してインフラを整備し、債務が膨れ上がったところでデノミネーションか何かでチャラにするとか、ご法度にご法度を重ねないと無理のように思います。
(要するに出来ないに等しいってことです。)

なので、レベル3以上の自動運転が出てきた場合に備えた、法令や保険制度の早急な整備が必要なんですよ。

で。
この法令や保険制度の整備、進んでいるんですかね?
拙速な真似はしてほしくはないのですが、世界でこういう動きになっているのに日本が遅れるってのも産業的にまずいと思いますので、バランス感よく進めてもらいたいところなんですが。。

どうなることやら?
ちょっとすっきりしませんが、長くなったのでこの辺で。


んでは!

LihatTutupKomentar